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片岡信和による実際に鑑賞した映画を紹介。 俳優ならではの視点でのコメントは必見です!

「この世界の片隅に」 @ユーロスペース

80年代後半から始まったミニシアターブームに、遅ればせながら僕がハマったのは、2000年を過ぎた頃、まだ高校生でした。
無名だけど、惹きつけられて、これまで見たことのない作家性の数々に、度肝を抜かれたのを今でも鮮明に覚えています。
そこでしか見られない名作が沢山あり、それを知っているから多くの人が遠方からでも通ってきていた時代。
シネコン時代に入り、ミニシアターがどんどん閉館していく中で、このユーロスペースは、今もなお根強い人気で残っている、僕の大好きな映画館です。

今回鑑賞した「この世界の片隅に」は当初、都内ですら上映する館数が少ない、規模の小さい作品でした。
どんな小説と比べても、「日常」ほど温かく、面白く、ドラマチックで、残酷なものはないと痛感させられる作品。
戦後71年が過ぎて、戦争を「知る」人が少なくなる中で、これほど淡々と日常が描写されている作品は貴重だと思う。客席から聞こえる年配の方の笑い声と涙がそう思わせるのでした。

翌月には口コミで広がり、年末にかけても全国100館以上で上映されるロングランになっているのでした。
良い作品は、遅かれ早かれ沢山の方に愛されるものなんだと感じました。さすがユーロスペース。これからも変わらずブームの火付け役でいてほしいと願うばかりです。

「ブルーに生まれついて」 @ル・シネマ

この映画館は、カンヌやヴェネチアなどの国際映画祭の受賞作品がよく上映されているイメージです。
世に言う「大作」でも、テレビCMで観るハリウッド作品とは違う作品のチョイスをしている気がしています。

あ、以上で述べたのは、あくまでも僕の独断と偏見なので間違っていたらすみません(笑)
ただ、間違いなく言えることは絶対にハズレがないということ。

「ブルーに生まれついて」はさ、もう最高でした。僕にとってチェットベイカーは伝説の人で、あの甘く響き渡る歌声に憧れて、現在もヴォイストレーニングを続けている僕がいるくらいです。
それで、主演のイーサン・ホークは単純にファンなんです(今思えば、きっかけになった作品もル・シネマで観た気がする、、、)。

男の美学の教科書みたいな、かっこよすぎる作品でした。最後の楽屋のシーンでのイーサン・ホークの瞳は、言葉にできない多くの感情を帯びていました。必見。
鑑賞後は、写真のように館内にある特集を読みあさる僕がいます。
もし見かけたら、優しく見守っていてくださいね(笑)